Toyota 86 (2017 year). Manual japanese - part 5
63
1-3. シート、ハンドル、ミラーの調整のしかた
運転する前に
1
警告
急ブレーキや事故の際のけがを避けるため、次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそ
れがあります。
■
シートベルトの着用について
●
全員がシートベルトを着用する
●
シートベルトを正しく着用する
●
シートベルトは一組につき一人で使用する
お子さまでも一組のベルトを複数の人で使用しない
●
お子さまはリヤ席に座らせてシートベルトもしくはチャイルドシートを着用
させる
●
背もたれは必要以上に倒さない
上体を起こし、シートに深く座る
●
肩部ベルトを腕の下に通して着用しない
●
腰部ベルトはできるだけ低い位置に密着させ着用する
64
1-3. シート、ハンドル、ミラーの調整のしかた
警告
■
妊娠中の女性の場合
■
疾患のある方の場合
医師に注意事項を確認の上、必ず正しく着用してください。
■
お子さまをのせるときは
お子さまをシートベルトであそばせないでください。万一ベルトが首に巻きつ
いた場合、窒息など重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれ
があります。
誤ってそのような状態になってしまい、バックルも外せない場合は、ハサミな
どでシートベルトを切断してください。
医師に注意事項を確認の上、必ず正しく着
用してください。(oP. 60)
妊娠中のかたも、通常の着用のしかたと同
じように、腰部ベルトが腰骨のできるだけ
低い位置にかかるようにお腹のふくらみの
下に着用してください。また、肩部ベルト
は確実に肩を通し、お腹のふくらみを避け
て胸部にかかるように着用してください。
ベルトを正しく着用していないと、衝突し
たときなどに、母体だけでなく胎児までが
重大な傷害を受けたり、最悪の場合死亡に
つながるおそれがあります。
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1-3. シート、ハンドル、ミラーの調整のしかた
運転する前に
1
警告
■
プリテンショナー付シートベルトについて
●
シートベルトプリテンショナーが作動すると SRS エアバッグ/プリテンショ
ナー警告灯が点灯します。その場合はシートベルトを再使用することができな
いため、必ずトヨタ販売店で交換してください。
●
プリテンショナー付きシートベルトの効果を十分に発揮させるために、必ず次
のことをお守りください。
・ シートベルトを正しく着用する
・ シートベルトを正しい位置に調整する
■
シートベルトの損傷・故障について
●
ベルトやプレート・バックルなどは、シートやドアに挟むなどして損傷しない
ようにしてください。
●
シートベルトが損傷したときは、シートベルトを修理するまでシートは使用し
ないでください。
●
プレートがバックルに確実に挿し込まれているか、シートベルトがねじれてい
ないかを確認してください。うまく挿し込めない場合はただちにトヨタ販売店
に連絡してください。
●
もし重大な事故にあったときは、明らかな損傷が見られない場合でも、シー
ト、シートベルトを交換してください。
●
プリテンショナー付シートベルトの取り付け・取りはずし・分解・廃棄など
は、トヨタ販売店以外でしないでください。
不適切に扱うと、正常に作動しなくなり、重大な傷害を受けたり、最悪の場合
死亡につながるおそれがあります。
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1-3. シート、ハンドル、ミラーの調整のしかた
警告
■
シートベルトガイドについて
●
ベルトがねじれたり、ひっかかったりしたままで使用しないでください。
●
使用・不使用に関わらず、確実にボタンを留めてください。
●
ぶらさがったり、無理に引っぱったりしないでください。
■
リヤシートベルトを使用する前には
シートベルトが背もたれに挟まれていた
り、背もたれ固定フックに回り込んでいな
いか必ず確認してください。シートベルト
が背もたれに挟まれていたり、背もたれ固
定フックに回り込んでいるとシートベルト
が着用できない、または衝突したときなど
にシートベルトが充分な効果を発揮せず、
重大な傷害につながるおそれがあります。
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運転する前に
1-3. シート、ハンドル、ミラーの調整のしかた
1
ハンドル
警告
■
走行中の警告
走行中はハンドル位置の調整をしないでください。
運転を誤り、死亡や重大な傷害につながるような事故になるおそれがあります。
■
ハンドル位置を調整したあとは
ハンドルが確実に固定されていることを確認してください。
固定が不十分だと、ハンドルの位置が突然かわり、思わぬ事故につながり、重
大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあります。
ハンドル位置を運転しやすいように調整できます。
ハンドルを持ち、レバーを下げ
る
ハンドルを上下・前後に動かし、
適切な位置にする
位置が決定したら、レバーを上げ
てハンドルを固定してください。
手順
1
手順
2
68
1-3. シート、ハンドル、ミラーの調整のしかた
インナーミラー
上下調整のしかた
インナーミラー本体を持って、上
下方向に調整する
防眩機能
レバーを操作することで、後続車のヘッドランプによる反射光を減少さ
せます。
通常使用時
防眩時
座った姿勢に合わせて、後方を十分に確認できるようにミラーの位置
を調整することができます。
警告
■
運転中の警告
運転中はミラーの調整をしないでください。
運転を誤って、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるおそれがあ
ります。
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運転する前に
1-3. シート、ハンドル、ミラーの調整のしかた
1
ドアミラー
スイッチで鏡面の角度調整をします。
ミラーを選ぶ
左
右
スイッチを操作してミラーを上
下左右方向に調整する
上
右
下
左
手順
1
手順
2
70
1-3. シート、ハンドル、ミラーの調整のしかた
ドアミラーを格納するときは
ボタンを押してドアミラーを格納
する。
もう一度押すと、もとの位置に戻りま
す。
知識
■
作動条件
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジンスイッチが“ACC”または“ON”のとき
スマートエントリー&スタートシステム装着車
“エンジン スタート ストップ”スイッチがアクセサリーモードまたはイグニッ
ション ON モードのとき
■
ミラーが曇ったときは(ミラーヒーター装着車)
リヤウインドウデフォッガーを作動させると、ミラーヒーターが同時に作動し、
曇りを取ることができます。(oP. 242)
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1-3. シート、ハンドル、ミラーの調整のしかた
運転する前に
1
警告
■
走行しているときは
走行中は次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、運転を誤って重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡
につながるおそれがあります。
●
ミラーの調整をしない
●
ドアミラーを格納したまま走らない
走行前に必ず、運転席側および助手席側のミラーをもとの位置にもどして、正
しく調整する
■
ミラーが動いているときは
手をふれないでください。
手を挟んでけがや、ミラーの故障などの原因になるおそれがあります。
■
ミラーヒーター
★
が作動しているときは
鏡面が熱くなるのでふれないでください。
★
: 仕様により異なる装備やオプション装備
72
1-4. ドアガラスの開け方、閉め方
パワーウインドウ
ウインドウロックスイッチ
スイッチを押すと、助手席のドア
ガラスが作動不可になります。
お子さまが誤ってドアガラスを開閉
することを防止できます。
スイッチでドアガラスを開閉できます。
スイッチを操作すると、ドアガラスを下記のように動かします。
閉める
自動全閉
※
開ける
自動全開
※
※
途中で停止するときは、スイッチを
反対側へ操作します。
73
1-4. ドアガラスの開け方、閉め方
運転する前に
1
知識
■
作動条件
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジンスイッチが“ON”のとき
スマートエントリー&スタートシステム装着車
“エンジン スタート ストップ”スイッチがイグニッション ON モードのとき
■
エンジン OFF 後の作動
スマートエントリー&スタートシステム非装着車
エンジンスイッチを“ACC”または“LOCK”にしたあとでも、約 45 秒間は
ドアガラスを開閉できます。ただし、そのあいだに運転席ドアを開閉すると作
動しなくなります。
スマートエントリー&スタートシステム装着車
“エンジン スタート ストップ”スイッチをアクセサリーモードまたは OFF にし
たあとでも、約 45 秒間ドアガラスを開閉できます。ただし、そのあいだに運
転席ドアを開閉すると作動しなくなります。
■
挟み込み防止機能
ドアガラスを閉めているときに、ドアガラスに異物が挟まると、作動が停止し、
少し開きます。
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1-4. ドアガラスの開け方、閉め方
■
パワーウインドウを閉めることができないときは
挟み込み防止機能が異常に作動してしまい、ドアガラスを閉めることができな
いときは、ドアを閉め、閉めることができないドアのパワーウインドウスイッチ
で、下記の操作を行ってください。
スマートエントリー & スタートシステム非装着車
車を停止し、エンジンスイッチを“ON”にする
スマートエントリー & スタートシステム装着車
車を停止し、“エンジン スタート ストップ”スイッチをイグニッショ
ン ON モードにする
2 回連続してパワーウインドウスイッチを「自動全閉」の位置で引き
続ける
再度、パワーウインドウスイッチを「自動全閉」の位置で引き続け、ドア
ガラスを閉めたあと、スイッチを 1 秒以上引き続ける
ドアガラス作動途中でドアガラス開操作を行うと、最初からやり直しとなりま
す。
以上の操作を行っても反転して閉じ切らない場合は、トヨタ販売店で点検を受
けてください。
手順
1
手順
2
手順
3
75
1-4. ドアガラスの開け方、閉め方
運転する前に
1
警告
■
ドアガラスを開閉するときは
次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
●
運転者は、乗員の操作を含むすべてのドアガラス開閉操作について責任があり
ます。特にお子さまの誤った操作による事故を防ぐため、お子さまにはドアガ
ラスの操作をさせないでください。お子さまや他の人がドアガラスに挟まれた
り巻き込まれたりするおそれがあります。
また、お子さまが同乗するときはウインドウロックスイッチを使用することを
おすすめします。(oP. 72)
●
車から離れるときはエンジンスイッチを“LOCK”
(スマートエントリー & ス
タートシステム非装着車)または“エンジンスタートストップ”スイッチを
OFF(スマートエントリー & スタートシステム装着車)にし、キーを携帯し
てお子さまも一緒に車から離れてください。いたずらなどによる誤った操作に
より、思わぬ事故につながるおそれがあります。
■
挟み込み防止機能
●
挟み込み防止機能を故意に作動させるため、乗員の手・腕・頭・首などを挟ん
だりしないでください。重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
●
挟み込み防止機能は、ドアガラスが完全に閉まる直前に異物を挟むと作動しな
い場合があります。また、挟み込み防止機能は、スイッチを引き続けた状態で
は作動しない場合があります。指などを挟まないように注意してください。重
大な傷害を受けるおそれがあり危険です。
●
ドアガラスを開閉するときは、乗員の手・
腕・頭・首などを挟んだり巻きこんだり
しないようにしてください。特にお子さ
まへは手などをださないよう声かけをし
てください。
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1-5. 給油のしかた
給油口の開け方
以下の手順で給油口を開けてください。
■ 給油する前に
● スマートエントリー&スタートシステム非装着車:ドアとドアガ
ラスを閉め、エンジンスイッチを“LOCK”にしてください。
● スマートエントリー&スタートシステム装着車:ドアとドアガラ
スを閉め、
“エンジン スタート ストップ”スイッチを OFF にし
てください。
■ 給油口の開け方
オープナーを上げて、給油口を
開ける
キャップをゆっくりまわして開
ける
手順
1
手順
2
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1-5. 給油のしかた
運転する前に
1
給油口のキャップを閉めるときは
キャップを“カチッ”と音がする
までまわして閉める
手を離すと、キャップが逆方向に少し
戻ります。
キャップをハンガーにかける
手順
3
知識
■
燃料の種類
無鉛プレミアムガソリン(無鉛ハイオク)
■
エタノール混合燃料について
エタノール混合燃料(エタノールの混合率 3% 以下、含酸素化合物の含酸素率
1.3% 以下)も使用することができます。
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1-5. 給油のしかた
警告
■
給油について
給油するときは次のことを必ずお守りください。
お守りいただかないと、重大な傷害におよぶか、最悪の場合死亡につながるお
それがあります。
●
屋内で燃料の取り扱いをしない。
●
ボデーなどの金属部分にふれて体の静電気を除去する
除去しないと放電による火花で燃料に引火するおそれがあります。
●
キャップをゆるめたときに、
“シュー”という音がする場合は、その音が止まっ
てからゆっくり開ける。
キャップを開けるときは、キャップのツマミ部分を持ち、ゆっくりと開けま
す。ゆっくりと開けないと、気温が高いときなどに、給油口から燃料が噴き返
すおそれがあります。
●
給油口に、静電気を除去していない人を近付けない
●
給油口に、他の人を近付けない
●
気化した燃料を吸わないようにする
燃料の成分には、有害物質を含んでいるものもあります。
●
喫煙しない
引火して火災を引き起こすおそれがあります。
●
車内にもどったり、静電気を除去していない人や帯電しているものにふれない
再び帯電する可能性があります。
■
給油時の注意
●
ふきこぼれを防ぐため以下の点に注意してください。
・ 給油口にノズルを確実に挿入する
・ 継ぎ足し給油をしない
●
正常に給油できない場合は、スタンドの係員を呼んで指示に従ってください。
●
ガソリンスタンド内に掲示されている注意事項を遵守ください。